DCSSでは、基本的に「CSV形式」のファイルでデータの読み込みや書き出しをします。CSV形式は、データの要素がカンマ( , )で区切られたデータ形式の一つです。
CSVファイルは、Windowsのメモ帳やmacOSのテキストエディットなどのテキストエディタで作ることができます。またはWindowsのエクセルやmacOSのNumbersなどの表計算ソフトで作ることもできます。
まず、生データ(raw data)の行列をCSVファイルで作ります。その際に、先頭行(一番目の行)は「変数名」、先頭列(一番目の列)は「ケースID」の情報を表すようにします。例えば、次のファイルのように作ります。
ダウンロード:データ入力用生データの例.csv
先頭行は「変数名」、先頭列は「ケースID」を表すようにして、
テキストエディタや表計算ソフト等でCSVファイルを作る
DCSSでは、データの整理作業に必要なすべての情報を一つのファイルにまとめて管理します。このファイルのことを「プロジェクト」と言います。新しいプロジェクトの作り方は、以下の通りです。
DCSSを起動し、メニューの[File]→[New...]をクリックします。または、Windowsでは Ctrl + N キーを、macOSでは Command + N キーを押します。
Windows
macOS
新しいプロジェクトの作成ウィンドウ
新しいプロジェクトの作成ウィンドウの一番上にある「* Project Name: 」の欄に新しいプロジェクトの名前を入力します。
次に「* Raw Data: 」の欄に、CSVファイルで作成した生データのパス(path)を入力します。パスとは、ファイルが保存されている場所のことを言います。パスは、欄の右側にある[File]ボタンを押して入力することもできます。
ここでは、先ほど作っておいた「データ入力用生データの例.csv」が保存されているパスを入力しましょう。
新しいプロジェクトの名前と読み込ませたい生データのパスを入力したら、右下隅の[Finish]ボタンを押します。
新しいプロジェクトの名前と生データのパスを入力して[Finish]ボタンを押す
新しいプロジェクトを保存する場所を指定します。覚えやすい場所を指定して、後でも思い出せるようにしましょう。
ここでは、/Downloads/DCSS example/ というフォルダに新しいプロジェクトを保存しました。
新しいプロジェクトを保存する場所を指定して[保存]ボタンを押すと、新しいプロジェクトが作成、保存されます。プロジェクトは「XML形式」のファイルで保存されます。
プロジェクトが正しく作成できたら、DCSSの「report」タブ(tab)に「Case ID」の情報が表示されます。
ダウンロード:データ入力用プロジェクトの例.xml
新しいプロジェクトを保存する場所を指定する
プロジェクトが正しく作成できたら、report タブで Case ID の情報を確認できる
DCSSでデータの整理を行う際は、作業の途中ではこまめに、作業の終了時には必ずプロジェクトを保存して、大事なデータが失われないようにしましょう。
プロジェクトの保存は、メニューの[File]→[Save...]をクリックします。または、Windowsでは Ctrl + S キーを、macOSでは Command + S キーを押します。
Windows
macOS
作成しておいたプロジェクトを開くには、メニューの[File]→[Open...]をクリックします。または、Windowsでは Ctrl + O キーを、macOSでは Command + O キーを押します。
Windows
macOS