DCSS

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DCSSの画面構成

DCSSの画面はタブ(tab)で構成されています。DCSSのタブには「Report」「Edit」「Rules」「Reference」「Layout」の5つがあります。

ここでは、LayoutタブとEditタブを利用してデータを入力する方法について説明します。まず、「プロジェクトを作る」で作ったプロジェクト、データ入力用プロジェクトの例.xmlを開きます。

「データ入力用プロジェクトの例.xml」を開く


Layout タブ

データを入力するためには、変数をレイアウトする必要があります。変数のレイアウトは Layoutタブで行います。Layoutタブの見出し「Layout」をクリックして、Layoutタブに移動します。

Layoutタブに移動する


Layout タブの画面構成

Layoutタブの左側には「Variable List」、右上には「Sub Table」、右下には「Main Table」があります。

データの入力と関係があるのは、右下のMain Tableです。ここでは、Main Tableに変数をレイアウトしてみます。

Layout タブの画面構成


テーブルを生成する

まず、空の状態になっているMain Tableにテーブルを生成します。テーブルの生成は、列と行を追加して行います。

先に列を追加して、その後に行を追加します。「Col」と書いてある欄の右側にある「+」ボタンを押して列を追加します。それから「Row」と書いてある欄の右側にある「+」ボタンを押して行を追加します。

列は「A, B, C ...」という風に追加されます。

行は「1, 2, 3 ...」という風に追加されます。

列と行の追加は、「Col」と「Row」と書いてある欄に直接数字を入力して行うこともできます。

Main Tableにテーブルを生成する


「+」ボタンを押して列と行を追加する


変数をレイアウトする

生成したMain Tableのテーブルに変数をレイアウトします。変数のレイアウトは、Layoutタブの左側にある「Variable List」から変数を選び、テーブルにドラッグ・アンド・ドロップすることで行います。

その際にドラッグ・アンド・ドロップするのは「変数名」です。

Variable Listの「Var Name」に表示されている変数名をドラッグして、Main Tableのテーブルの「Name」のところにドロップします。

レイアウトした変数を削除したい場合は、変数名をクリックして選択した後、キーボードの「delete」キーを押します。

変数名をドラッグ・アンド・ドロップして変数をレイアウトする


Edit タブ

データの入力は、Editタブで行います。Editタブの見出し「Edit」をクリックして Editタブに移動します。

Editタブに移動する


Edit タブの画面構成

Editタブの中心には「Main Table」があります。

Main Tableを見ると、先ほどLayoutタブで行ったレイアウトの結果が反映されていることがわかります。

Main Tableにレイアウトの結果が反映されている


ケースを選択する

Editタブの左下隅には、ケースIDを選択するチョイスボックス(choice box)があります。


左下隅のチョイスボックスからケースIDを選択する

チョイスボックスからケースIDを選択すると、そのケースの情報がMain Tableに表示されます。今はまだデータを入力していないので、ケースを選択してもMain Tableの画面に変化はありません。

ここでは、ケースID「1」を選択し、ケースID「1」のデータを入力してみることにします。

ケースID「1」を選択


列の階層構造

テーブルの列をよく見ると、列が階層構造になっていることがわかります。

つまり、「A, B, C ...」という風に増えていく列の下位には「Variable」と「Value」の2つの列があります。「Variable」列は変数に関する情報を、「Value」列はその変数の値に関する情報を表します。

「Variable」列の下位には「Address」「Name」「Label」の3つの列があります。「Address」はテーブルにおけるセル(cell)の住所を表します。「Name」は変数名を表します。「Label」は変数ラベルを表します。

「Value」列の下位には「Raw」「Edit」の2つの列があります。「Raw」列はプロジェクト作成時に読み込んだ生データの値を表します。「Edit」列はデータの整理によって新しく入力された値を表します。

列は階層構造になっている


データを入力する

データの入力は、「Value」列の下位列「Edit」列のセルに値を入力して行います。

Edit列のセルをダブルクリック(またはエンターキーを押す)すれば、値が入力可能な状態になります。

値を入力した後、エンターキーを押します。エンターキーを押さないと入力した値は保存されないので注意します。

Edit列のセルをダブルクリック、またはエンターキーを押して、値を入力する。

値を入力した後は、必ずエンターキーを押す。

ケースID「1」のデータを入力し終わったら、次のケースをケースIDのチョイスボックスから選択して、データを入力します。

このような過程を繰り返してデータを入力していきます。

ケースを選択、変数の値を入力することを繰り返す


変数にラベルをつける

変数にラベルをつけて変数の意味を分かりやすくすることができます。

変数ラベルのデータは、CSVファイルで作成し、プロジェクトを作る際に生データと一緒に読み込ませます。

変数ラベルのデータは、CSVファイルで作成します。その際に、先頭列は「変数名」、二番目の列は「変数ラベル」を表すようにします。例えば、次のファイルのように作ります。

ダウンロード:

データ入力用プロジェクトの例の変数ラベル(Windows).csv

データ入力用プロジェクトの例の変数ラベル(macOS).csv


* 文字コードの問題で、Windows用とmacOS用のCSVファイルが別々になっています。

基本的に、WindowsでCSVファイルを作って WindowsでDCSSを利用する時や、macOSでCSVファイルを作って macOSでDCSSを利用する時に、文字コードを気にする必要はありません。

ただし、macOS 用のエクセルでCSVファイルを 作った場合、DCSSのプロジェクトが上手く作れない場合があります。そういう時は、エクセルを利用しないで、テキストエディタ、またはNumbersなどの表計算ソフトを利用してCSVファイルを作ってみてください。


** DCSSのプロジェクトを作るために生データ(raw data)の行列を作成した際に、行列の先頭列(一番目の列)は「ケースID」の情報を表すようにしました。この生データの行列の先頭列は、DCSSが自動的に「caseID」という変数として処理することになります。そのため、caseID変数には変数ラベルや値ラベルをつけることができません。caseID変数に変数ラベルや値ラベルをつけると、データの書き出しができなくなります。変数ラベルや値ラベルは、生データの行列の二列目の変数からつけるようにしてください。

先頭列は「変数名」、二番目の列は「変数ラベル」を表すようにして CSVファイルを作る。

(「ケースID」変数にはラベルをつけない)

CSVファイルで作成した変数ラベルのデータを、生データと一緒に読み込ませてプロジェクトを作ります。

新しいプロジェクトの作成ウィンドウの「Variable Labels」の欄に、変数ラベルのデータが保存されているパスを入力します。

作成したCSVファイルのパスを「Variable Labels」の欄に入力

プロジェクトを作成し、Layoutタブを確認してみると、Variable Listに変数名と変数ラベルが表示されていることが分かります。

ダウンロード:

データ入力用プロジェクトの例(変数ラベルあり).xml

Variable Listに変数名と変数ラベルが表示されている